WiMAX2+の新型モバイルルーターWX03が12月より発売されます。
11月現在すでにGMOとくとくBBでは予約が可能になっています。
一般的に新型は旧型よりも機能面で上回るのが普通ですが、WiMAX端末に関しては新型よりも旧型を選んだ方がお得な場合があります。(WiMAXあるある)
新型モバイルルーターWX03は性能や機能面でどんな変化があったのか、従来の端末と比較してみました。
繋がる電波はWiMAX2+のみ
WX03が拾える電波はWiMAX2+のみです。
これがWX03を選ぶか別の端末を選ぶかの分かれ目になると思います。
WiMAX2+サービスは最大で3種類の電波をキャッチして通信することができます。その3つとはWiMAX2+とWiMAX、そしてauのLTE電波です。
例えばWiMAX2+とWiMAXの2つの電波をキャッチできるWiFiルーターであれば、WiMAX電波しか飛んでいないエリアでも通信することができます。
(auのLTEは別途オプション料金が月額1005円かかりますので、WiMAX2+もWiMAX電波も使えないときの緊急手段の電波として位置付けとして考えることができます。)
現時点でいくつかルーターの種類がありますが、ルーターごとにキャッチできる電波が異なります。
新型ルーターのWX03はWiMAX2+電波のみ利用可能で、WiMAXとau LTEはキャッチできません。
ただWiMAX2+電波のカバーエリアは都市部はもちろん人口密集地も全国的に網羅されていますので他の電波はキャッチする必要はそこまでないかもしれません。
とくとくBB公式サイトからWiMAX2+エリアをチェックできます。
WiMAX電波もキャッチできるルーターの方が安心という方は旧モデルのWX02がおすすめです。
端末ごとの使える電波の種類の表を作ってみました↓
WX03のバッテリーの持ちを比較
次にバッテリーの持ちを他の端末と比較してみましょう。
WX03や他の端末にはバッテリーの消費モードが3つ用意されています(WX02は無し)
各端末ごとのバッテリーの持ちの比較表も作ってみました↓
ハイパフォーマンスモードは快適なネット通信を確保することに特化したモードです。バッテリーの消費が最も早いです。
ノーマルモードは通信環境とバッテリーの節約のどっちにも配慮された中立的なモードです。
バッテリーセーブモードやエコモードはその名の通りバッテリーの節約に特化したモードでバッテリーの持ちがハイパフォーマンスモードと比較して3割近くロングライフになります。
WX03を他のWiFiルーターと比べるとW03のバッテリーの持ちと似ていますが、ハイパフォーマンスモードにおいてはW03の方が長持ちするようですね。
ただWX03の従来機であるWX02と比較するとロングライフ化されているのが分かります。
いずれにしてもどの機種も1日程度の使用に耐えうる程度のバッテリーの持ちです。
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WX03のメリットは?
電波はWiMAX2+のみ使えて、バッテリーは既出のWiFiルーターと比較しても特別容量が多いわけでは無いWX03のメリットは何でしょうか?
1つは最大受信速度がWiMAX史上最も速い440Mbpsになったことです。
このスピードはキャリアアグリゲーション技術によって実現するもので現時点では東京、名古屋、大阪エリアを中心に利用できるようです。
最大値のため実際に440Mbps出ることはまずないでしょうし、高画質動画を見るのでも20Mbpsも出ていれば問題ないためそこまでの速度の必要性はありませんが、向上した通信環境を使えるという意味ではWX03は最高の選択肢といえるかもしれません。
2つ目のメリットはモバイルルーターの操作性の向上です。WX03はタッチパネルになっていて設定変更が簡単にできるようになっています。
WX03は選ぶべきモバイルルーター?
ここまでをまとめるとWX03の特徴は以下のようになります。
■利用可能電波はWiMAX2+のみ
■バッテリーは従来機よりロングライフ
■CA技術で最大440Mbps
旧型と比較するとずば抜けて優れているわけではありませんが、WiMAX電波のみ飛んでいるエリアに住んでいるわけではなく、使用範囲もWiMAX2+圏内である場合はWX03を私は選ぶと思います。
機能面でWX02と比較するとWiMAX電波に対応していないという点はマイナスです。でも一般的に新型は旧型の悪い部分が改良されている場合がるため、機能面以外の通信性能の安定性や使い勝手の良さなどモバイルルーターとしての質がさらに成熟している可能性があります。
逆にWiMAX電波も使いたい場合はまだ在庫があるうちにWX02をゲットされた方が良いかもしれません。