WiMAXとは別に加えられた新しい高速通信サービスWiMAX2+。これからモバイルインターネットの加入を考えている方はWiMAXとWiMAX2+のどちらに加入するのが得か悩んでいる方もいると思います。
どちらが得かは利用者の状況によって違う結論がでると思います。WiMAX2+サービスとWiMAXサービスのそれぞれのメリット&デメリットについて確認し検討することであなたの状況に最適な選択ができるかもしれません。
それぞれのメリットデメリット
通信速度
WiMAX2+は下り最大速度110Mbpsでいわゆる「LTE」や「4G」の他社のモバイル通信サービスと同レベルです。一方でWiMAXは最大速度40Mbpsです。
■通信速度が速いのは断然WiMAX2+です。
利用可能な電波
WiMAX2+に加入すると全部で3つの電波を利用できます。
1.WiMAX
2.WiMAX2+
3.au 4G LTE(有料オプション)
状況によってそれぞれの電波に切り替えて使うことができます。
一方でWiMAXに加入するとWiMAX通信しかできません。
■WiMAX2+は従来のWiMAX電波も利用できます。
速度制限
WiMAXは速度制限の規定が無く通信量を気にせず使えます。
WiMAX2+電波には速度制限がかかる規定があります。一定量の通信を超えると通信速度が遅くなるシステムで、モバイル通信プロバイダの多くが同様のルールを設けています。とはいえWiMAX2+の速度制限のルールは他社より比較的緩いように感じます。
またWiMAX2+に速度制限がかかり、激しく遅くなってもWiMAX通信に切り替えることでそれなりの速度での通信ができる点も他社よりも強みといえる点です。
WiMAX2+に加入してもWiMAXのみの加入者よりもネット環境が劣悪になることは理論上ないということです。
■WiMAX2+は速度制限がありますが制限の無いWiMAXに切り替えることができます
料金
本家UQコミュニケーションズでのWiMAX2+の月額利用料金は3880円です(料金プラン名称:UQ Flat ツープラス)。他の提携プロバイダ(MVNO)でも三千円台後半となっています。月額三千円を割る月額料金のMVNOもありますが初期手数料が高額だったりして結局長期的な費用の総額にはあまり差異が無いようです。
一方でWiMAXであれば月額2千円以下で利用することができます(記事下部に格安プロバイダを紹介しています)。イーモバイルなど他のプロバイダと比べても格安での利用が可能です。
■料金を抑えるならWiMAXです。
契約期間
WiMAX2+は2年間の契約期間です。2年縛りとも言われる期間でイーモバイルも同様です。一方WiMAXには契約期間を1年で行うことができます。
■1年契約で利用できるのはWiMAXです。
エリア
WiMAX2+は東京都中心部から徐々に周辺都市へ利用可能エリアが拡大していますが全国的にどこでも利用できるようになるのはもうしばらく時間がかかりそうです。
一方でWiMAXは人口カバー率94パーセントを超えているため広範囲でどこでも利用することができます。WiMAX2+に加入してもエリア外に住んでいる場合、WiMAXかauのLTEサービスしか利用できないことになってしまいます。
■WiMAX2+利用可能なエリアは限定されています
端末
最新のWiMAX専用の端末には「WiMAXハイパワー」という機能が搭載しています。これはWiMAX電波がとても弱い場所で接続の維持を補助する機能です。WiMAX電波がある程度飛んでいる場所では不要な機能ですが、WiMAX2+の端末HWD14にはこの機能が搭載されていません。今後ファームウェアのアップデートや新機種の登場によって状況はかわるかもしれません。
■WiMAX電波に特化した端末ならWiMAX専用端末がおすすめです
まとめ
■通信速度が速いのは断然WiMAX2+です。
■WiMAX2+は従来のWiMAX電波も利用できます。
■WiMAX2+は速度制限がありますが制限の無いWiMAXに切り替えることができます
■料金を抑えるならWiMAXです。
■1年契約で利用できるのはWiMAXです。
■WiMAX2+利用可能なエリアは限定されています
■WiMAX電波に特化した端末ならWiMAX専用端末がおすすめです