(たしか)2017年頃に現れたWiMAX2+の3年契約プラン。
従来からある2年契約より長くなる分、2年契約には無い特典が付きます。
またキャッシュバックキャンペーン等を行っているMVNOの場合、3年契約を選んだほうが高額のキャッシュバックを受け取ることができます。
では2年契約と3年契約はどちらがお得なのでしょうか。
2年契約にしたほうがメリットが多い理由についても詳しく解説していきます。
2年と3年どちらが安い?
とある月のWiMAXキャンペーンの実質月額ランキング表をご覧ください。
2年契約の最安値がとくとくBB GMOで、3年契約の最安値も同社となっていますが、3年契約にした場合実質的な月額が200円程度高くなることがわかります。
2年契約にしたほうが圧倒的に安く利用できます。
ちなみにGMOとくとくBBのその月のキャンペーンと月額料金などは以下の通りです。
2年 | 3年 | |
契約事務手数料 | 3000円 | |
端末代、送料 | 0円 | |
初月月額(日割) | 3609円 | |
1,2ヶ月目 | 3609円 | |
3ヶ月目以降 | 4263円 | |
キャッシュバック | -34050円 (33900+150) |
-41900円 |
支払い総額 | 73563円 | 116869円 |
実質月額 | 2943円 | 3159円 |
au割適用 | 1983円 | 2186円 |
3年契約の場合、キャッシュバックが41900円となり2年契約の34050円よりも7850円多くもらうことができます。
ただし3年契約は2年契約よりも1年長く、12ヶ月間の月額料金を払い続けると結果的に2年契約よりも一月あたり多くの金額を支払っていることになります。
では3年契約は縛り期間が長い上に料金も高くメリットが全く無いのでしょうか。
一つだけ3年契約の方が優れている場合があります。
3年契約はau LTEが無料で利用できる
WiMAX2+には別途料金を払うことでauのLTE回線を利用することができます。
通常は利用した月に月額1005円が発生します。
3年契約の場合このLTEオプションが無料で利用できるのです。
LTEオプションのメリットは
auの通信網を利用することができるためWiMAX2+電波が届きにくい場所で利用することができます。
地下鉄や地下街などで頻繁にネットをつなぐ場合は便利です。
LTEオプションのデメリットは
LTEオプションは月間7GBまでしか利用できません。
つまり緊急用に近い用途といえます。
(参考記事)7GBで動画はどのくらい見れるか検証
また7GBを超えてしまうとLTEに対して通信速度制限がかかるだけでなくWiMAX2+にも制限がかかってしまいます。
LTE(ハイスピードプラスエリアモード)を利用するとWiMAX2+(ハイスピードモード)にも通信制限がかかることについて公式サイトには次のように説明されています。
「UQ Flatツープラスギガ放題(3年)」をご契約の場合、ハイスピードモードの「WiMAX 2+」通信において月間データ通信量に上限がありません。
ただし、au 4G LTE対応ルーターの場合、ハイスピードプラスエリアモードで通信速度制限(月間7GB超)が適用された後は、ハイスピードモードの「WiMAX 2+」通信もその制限の対象となります。
これはUQのみならず、どこのWiMAX提供会社でも同じことが適用されます。これは2年契約でも3年契約でも同じです。
つまりLTEモード(ハイスピードプラスエリアモード)で7GBを超えた場合(たとえギガ放題であっても)WiMAX2+通信も通信速度制限がかかってしまいます。
ギガ放題利用者にとってLTEモードは諸刃の剣なんです。
ただしハイスピードプラスエリアモードで7GBを超えない限りはハイスピードモードには制限がかかりません。例えばハイスピードプラスエリアモードにおいて6.9GB消費していたとしても7GBを超えていないのでハイスピードモードにおいては容量制限なしで利用し続けることができます。
LTE無料の特典はある意味お得かもしれませんが扱いには注意が必要ですね。
使い方を誤るとマイナス面が多いサービスとなってしまうのです。
auユーザーはメリットない!?
auのスマホユーザーであれば「auスマートバリューmine」という割引サービスを利用することができます。
これはauスマホとWiMAXの両方を利用している場合auのスマホ料金が最大1000円/月安くなる割引サービスです。
auもWiMAXも同じKDDI系の会社だから成せるサービスです。
そしてauスマートバリューmineには月額割引の他にもう一つ特典があります。
それは、「au 4G LTE」の無料利用です。
契約期間に関係なくau4G LTEが無料利用できるのです。
このため、2年契約でauスマートバリューmineを無料で利用できてしまうのです。
3年契約と比べて契約期間も短く、実質月額料金も安いため、メリットしかありません。
一方で3年契約だとau 4G LTEはauスマートバリューmineを適用しなくても無料で利用できるので、auユーザーが3年契約にする特別なメリットは無いと言えます。
違約金の違い
2年契約と3年契約の違約金についても比較してみました。
GMOとくとくBBの場合は以下の通りです。
■1~24ヶ月目:24800円(税抜き)
■25ヶ月目以降で更新月以外:9500円(税抜き)
2年契約の場合更新月は25ヶ月目、3年契約の場合更新月は37ヶ月目になります。
違約金に関してはどちらかがお得ということはありません。
まとめ:2年のほうがメリットが多い
このように3年契約はLTEが無料になる以外はメリットがありません。
そのLTEの利用も7GBまでしか利用できず、制限がかかるとWiMAX2+に対しても通信制限がかかる点は注意しなければなりません。
特にauユーザーであれば3年契約にするメリットは皆無と言ってよいでしょう。
WiMAX2+は2年契約のほうがお得といえそうです。