WiMAX2+の下り速度110Mbpsは必要充分か

新規格のモバイルネットサービスWiMAX2+の下り最大速度は110Mbpsです。従来のWiMAXの下り最大速度40Mbpsを大きく上回り、他社モバイルインターネットプロバイダが「LTE」や「4G」サービスとして提供している通信速度と同クラスになりました。

以前の記事「1Mbpsは1秒間に何メガバイト転送できるのか」でも書きましたが、1Mbpsは1秒間に1メガバイトを転送できるのではなく1メガビットです。バイトに換算するには8で割った数字になるので、110Mbpsを8で割ると13.75メガバイトになります。WiMAX2+の最大下り速度は13.75メガバイト/秒になります。

WiMAX2+の下り速度110Mbps(13.75MB/秒)はネットの利用をどのくらい快適にするのでしょうか。

ブログやサイトの閲覧

例えばコンテンツの大半がテキストのサイト場合、ページの重さは数十KB~数百KB程度ですので瞬時に表示されます。多少重たい画像がたくさん載っているサイトであっても快適に表示されるでしょう。

ファイルのダウンロード

ファイルのサイズによりけりですが、例えば100MB以下のサイズであれば10秒もかかりません。ただ、実際の速度が10分の1ほどしか出ていない場合(11Mbps)、1秒間に転送できるデータ量は1.375メガバイトになるため1分以上かかる計算になります。

Youtubeなどの動画サイトの閲覧

Youtubeで高画質動画を見るには下り速度が3-5Mbps出ていれば快適に見れるようです。他の映像配信サービスによってはさらに高い画質で映像を提供しているもあり、推奨速度が10Mbps以上必要な場合もあります。(例:アクトビラ→12Mbps以上)

SkypeやLINEなどビデオ通話をするのに必要な下り速度

Skypeなどで音声通話やビデオ通話をするのに必要な速度ですが、Skypeの場合公式サイトによると音声通話のために推奨されている下り速度は100Kbps(上りも同一)です。ビデオ通話の場合はHDクラスの高画質で下り・上り共に1.5Mbpsです。

WiMAX2+なら速度制限を気にせず利用できる

あくまで110Mbpsという数値はWiMAX2+の最大速度であるので、基地局からの距離や壁などの遮蔽物によって実際の速度は大きく下がることがあり得ます。ですので動画ファイルなど大きなサイズのデータを頻繁にダウンロードする場合、WiMAX2+や他のモバイルネットプロバイダではそれなりの所要時間がかかることを覚悟した方がよいでしょう。

また他のモバイルネットプロバイダでは通信速度制限があるため動画を毎日のように閲覧、ダウンロードする方は制限がかからないよう注意しなければなりません。一方でWiMAX2+は通信速度制限が緩く、使い方によってはいくら使っても通信制限をかけずに利用することができます。

詳しくは過去の記事「WiMAX2+の通信制限について」をご覧ください。