WiMAX2+の上り速度は?それはどのくらいの速さか。

WiMAX2+の最大上り速度は10Mbpsです。(下りは110Mbps)
ちなみに従来のWiMAXは15.4Mbpsです。実は2+よりも上回っています。従来のWiMAXも途中からアップロードの最大速度が上がりましたが、WiMAX2+も近い将来最大速度が上げられる可能性は高いと思います。

この速度はネット通信を快適に行ううえで十分な速度といえるのでしょうか。

以前の記事「1Mbpsは1秒間に何メガバイト転送できるのか」でも書きましたが、Mbpsという単位は1秒間に転送できるビット数を表すための単位であり、バイトではありません。Mbpsをメガバイト/秒に換算するには8で割る必要があります。

10Mbpsを8で割ると「1.25」になります。つまり上りの通信速度が10Mbps出ているとき、1秒間にアップロードできる量は1.25メガバイトということになります。また各プロバイダで提示されている通信速度は最大値です。光回線であれば実際の利用でも最大値に近い通信速度を得られるかもしれませんがWiMAX2+は電波なので基地局からの距離や建物などの影響により最大値とはかけ離れた通信速度になりえます。

画像やファイルのアップロードに必要な速度

WiMAX2+の上り最大値が出ていた場合、例えば500キロバイト程度の画像ファイル1枚であれば1秒以内でアップロードできるため瞬時に転送できます。

一方で映像ファイルなど容量の大きなファイルをアップロードする場合、それなりの時間を要します。例えば500メガバイトのファイルをアップロードするためにかかる時間は400秒で7分近くかかる計算になります。もし実際の上り速度が1Mbpsほどしか出ていない場合はアップロードに1時間以上かかる計算になります。

SkypeやLINEなどビデオ通話をするのに必要な上り速度

SkypeやLINEなどの音声通話、ビデオ通話をする場合に推奨されている速度はどのくらいなのでしょうか。Skypeの公式サイトでは音声通話の推奨上り速度は100Kbpsとされています(下り速度も100Kbps)。HD画質でのビデオ通話に推奨されている上り速度は1.5Mbpsです。

WiMAX2+の上り最大値と比較すると低い数値で音声通話・ビデオ通話ができることがわかります。

上り速度はそんなに必要ない?

私自身アップロードするファイルといえばメールに添付する画像やごくたまにブログに載せる画像程度なので実は上り速度についてはあまり気にしていません。私にとっては光回線のように上り速度が数十Mbps出ていたとしても必要をはるかに越えた数値です。同じような状況の多くの方にとって上り速度はあまり気にならないかもしれませんが、仕事や趣味で頻繁に大きなデータをアップロードする方にとっては安定した上り速度が必要かもしれません。

こうした方には光回線のような上り速度が安定して得られる回線の導入の検討をおすすめしますが、私のような利用環境であればWiMAX2+の最大速度は必要充分な数値かと思います。