WiMAXの概要とメリット・デメリット
WiMAXって何?
「概要」
WiMAXとはモバイルインターネットサービスのことです。WiMAX電波は全国に飛んでおり(人口カバー率94パーセント)、主にモバイルルーターなどの機器を使ってWiMAX電波を受信し、機器から飛ばされるWiFiをパソコンやスマートホン、タブレットと接続してインターネットを利用することができます。
WiMAXのようなモバイルネットサービスのメリットを光回線などのネットサービスと比較すると、自宅での工事が不要という点が挙げられます。
携帯できる小さなWiMAX端末が自宅に届いたら即ネットを開通させることができます。
また自宅以外にも持っていけるというメリットもあります。通勤、通学、旅行先、出張先、入院先などさまざまな場所でネット通信ができます。
WiMAXを利用するには供給源であるUQコミュニケーションズで利用の申し込みをするか、ビッグローブやニフティなどWiMAX取り扱い業者(MVNO)から申し込みをすることができます。
業者ごとに料金形態やアフターサービスはそれぞれ異なる上、期間限定でお得なキャンペーンも行っているため「この業者で申し込むのが一番」とは一概には言えません。
WiMAXとほぼ似たサービスでライバルとして挙げられるのがイーモバイルです。
「料金体系」
WiMAXを初めて利用する際にかかる基本的な費用には「契約事務手数料・端末代・月額利用料金」等があります。
(手数料や端末代、また初月分のみの料金は業者によっては無料サービスとしているところもあります。)
「契約期間」
WiMAXの主な契約期間には1年と2年の二つがあります。
1年または2年、それなりの安さの月額料金で利用できますが契約満了前に解約すると違約金が発生する仕組みです。
この、1年契約でモバイルインターネットができるというのがWiMAXの大きな特徴でありメリットの一つです。
イーモバイルなどライバル会社は短くても2年契約(俗にいう2年縛り)だからです。
「通信速度」
まずインターネットの通信速度には「下り速度」と「上り速度」に分けることができます。
「下り速度」はダウンロードする速度のことです。下りスピードが遅いと動画サイト等を見たときに再生がスムーズにいかないなどの支障がでます。
「上り速度」はアップロードする速度のことです。上りのスピードが遅いと画像をアップするのに時間がかかったりします。
速度の単位は「Mbps」とか「Kbps」とかで表記されています。
これは1秒あたりの転送速度のことで、「1Mbps」は1秒間に1メガバイト分(1000キロバイト)のデータを送ることができ、「1Kbps」は1秒間に1キロバイト分データをおくることができるという意味です。
たとえば2Mbpsと250Kbpsでは2Mbpsの方が速いことになります。
WiMAXは下り速度が最大40Mbps、上りは最大15.4Mbpsとなっています。
「最大」というのがポイントで、実際には基地局からの距離や建物などの障害物などによってこの数値はガンガン下がっていきます。
とりわけWiMAX電波は直進性に優れるといわれており、電波を妨害する建物などでパワーが落ちやすくビルの多い場所や建物内での受信感度は良くないことで定評です。
「速度制限(または通信制限)」
速度制限とは決められた期間内に決められた通信量をオーバーすると速度が激遅になる仕組みです。
速度制限を実施する目的は特定のユーザーが過剰な量のデータを送受信して他のユーザーのネット通信を圧迫しないためのようです。
この速度制限のルールは多くのモバイルネット提供業者で行われています。
たとえばイーモバイルの場合、「当月ご利用のデータ通信量が7GBを超えた場合、当月末まで通信速度を送受信時最大128kbpsに低速化します。」とあります。
イーモバイル4Gの下りの最大速度は110Mbpsです。
極端にいえば、もし動画を7GB分ダウンロードした場合、月末まで最大通信速度が850倍以上遅くなってしまいネット環境が悪化します。
このため「ネット接続自体は無制限にできても、まともな速度でネット通信ができるのは一ヶ月7GBまで」とみなせます。
ところがWiMAXには速度制限がありません。どんなに大量にダウンロード・アップロードをしても速度制限が行われることはありません。
これもWiMAXの大きな特徴・メリットの一つです。
「まとめ」
WiMAXはモバイルルーターを使ったインターネットサービスの一つ
WiMAXは様々な業者が提供している
メリットは契約期間が一年での利用ができる。また速度制限がかからずネット通信ができる。