今回「楽天」と比較するのは「ぷららモバイル」です。ぷららはNTT系なので通信関連には強いはずです。
楽天モバイルは格安MVNOとして非常にバランスが取れており死角がほとんどありません。一方のぷららはプランが4つ程しかなくかなり苦しい立場です。それでも、プランの設定内容などはとてもユニークですし、楽天にはないデータ使用無制限プランも注目できます、皆さんはどんな感想を持たれるでしょうか?楽天と比較しつつ、ぷららの特徴を以下に詳述しますので、是非じっくりご検討ください。
ぷららのプラン
ぷららモバイルには合計4つの定額料金プランがあります。料金プランを表にして以下に載せてみました。
料金設定を見てみると他の会社と一線を画すユニークっぷりが表れていますが、実際に単価で計算してみると楽天とほぼ同額になります。例えば定額ライトプランは、110MB/日ということは30日で3,3GB、それが972円なら楽天のベーシックプラン3,1GB/900円とほぼ同額です。その上のプランは7GBで2000円ですがこれをGB単位で計算すると290円/GBとなり、仮に5GBで計算すれば1450円となり、楽天の5GBプランと全くの同額です。7GBも使わない…という方には選択肢がないのは痛いですが、10GBは使わないけど楽天にはない7GB位が丁度イイという方には絶妙の容量と言えますね。7GBがまさにどんぴしゃりという方は是非ぷららをごけんと。
そしてその上の容量はなく一気に無制限となります。これは楽天には無い容量なので、心置きなくデータを使いたいという方には一見すると魅力的なプランです。実際のところデータプランの無制限を用意しているMVNOはまだそれほど多くはありません。
ただし、ネット上の様々な口コミを見ていくとぷららモバイルのデータ無制限のスピードに関してはあまり評判が良くないようです。ホームページ上でも無制限プランの速度は3Mbpsしか出ないと書かれています。楽天のプランはどれも225Mbps、ぷらら自体の他のプランの速度が150Mbpsという数値からしても少し心配ではあります。せっかくの無制限なのに…ということにはなってほしくありませんね。
そしてもう一つのプラン2段階定額ですが、390円からとなっています。この設定が強烈で、30MBを超えなければこの金額で済むということです。この容量内で済ませることはほぼ不可能です。そしてそこから少しずつ料金が上がるのではなく30MBを超えた途端一気に2550円となります。それならば定額ライトプランを選択した方が900円で済むのでよっぽど良い気がするかもしれませんが、一つ活用方法があります。それは、wi-fi環境を活かしまくるという方法です。家にも仕事場にもお気に入りのカフェにもwi-fi環境が整っているという方はPCやスマホにこのシムを指して、wi-fi専用機にしてしまえば毎月の出費を390円のみで抑えることが可能です。少しでもシム本体のデータを使った途端30MBはあっという間に超えてしまいます。もしそうなってしまったらその月は諦めて2550円払えば毎日100MBは使えるようになります。
考えようによってはナシとも言い切れないプランです。wi-fi専用の端末を持ちたいとお考えの方はぷららを是非ご検討ください。
ぷららのメリット
ぷららの各プランには3日間制限がありません。3日間制限があると、例えばせっかく7GBもの大容量プランを契約していても3日ごとに容量を気にしながら使わなければなりません。例えば普段はそれほどデータを使わないが週末は のんびり動画などをたくさん見たいという生活だと土曜日に映画を見過ぎれば容量自体はまだ十分残っているのに日曜日は制限がかかって動画どころではないという事にもなりかねません。(全く使えなくなるのではなく超低速でデータ通信を使う事になります。制限がかかってもメールの送受信などは滞りなく行えます。)
楽天の場合はこの3日間制限があります。例えば10GBプランなら1,7GBを3日間以内に使うと制限がかかります。1,7GBとは高画質で動画を2時間も見れば達します。使い方によってはこの3日間制限はかなり邪魔になるので、それがないことはぷららのメリットです。一ヶ月の中でデータ使用方法にばらつきが大きくある方は楽天よりもぷららの方が良いかもしれません。
ぷららの解約手数料
一般的な格安MVNOは12か月の最低利用期間を設け、その期間内に解約した場合の違約金を定めていますが、ぷららモバイルは最低利用期間を6か月に設定しています。しかも違約金が8000円なのは一般的な違約金よりも良心的な値段設定と言えます。
最低利用期間は音声シムのみに設定されており、データシムの場合は解約はいつでも自由に行えます。しかしこれは大抵の格安MVNOも採用している規定です。
とりあえず半年だけ試してみようということができるので、格安SIMデビューの方やぷららに興味のある方は、この解約手数料も考慮に入れてぷららを検討されることをお勧めします。
ぷららにはない楽天のメリット、通話かけ放題
楽天の大きなメリット、それがかけ放題プランです。基本プランに850円プラスすることで5分間の通話が何度でも無料になります。
ぷららは基本的に通話SIMを選んだとしても、通話料金はまるまる請求されます。アプリなどで通話料金が半額にしてくれるMVNOや楽天のようにかけ放題プランを用意しているMVNOも少しずつ増えてきた中で、ぷららは通話に関してはセールスポイントが弱いのは否めないところです。
この2社の比較であれば通話を考えている方は楽天ということになるでしょう。
ぷららにはない楽天のメリット、使える貯まるポイント
楽天の「楽天スーパーポイント」は楽天市場で有名ですね。
楽天モバイルの基本使用料と端末の一括払いにポイントを使うことができ、楽天モバイルで利用する金額100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります。(ただし端末の分割払いやオプション料金にはポイントでのお支払いができません。ポイント付与に関しても端末代金や事務手数料などが対象外となります。)
普段の生活で楽天が身近な方やすでに楽天カードを持っている方にはこのポイント制度も楽天モバイルを選ぶ大きなポイントになると思います!
これはぷららにはない特典です。
結論
冒頭でお伝えした通り楽天は全体的にバランスが取れておりとりあえず選んでおいても大きな損はないMVNOです。それくらい各設定が良く出来ています。一方のぷららは一見すると他者とは違うユニーク路線かと思いきや、料金設定も他社と染色なく、データ無制限や2段階制などお客様のニーズにはまればお気に入りのMVNOになる可能性も十分にあります。確かに通話に関しては押しが弱い感じは否めませんが、最低利用期間も短い点を考えてお試しいただくのも一つの手かなと思います。