今回は「NURO mobile」が提供するかけ放題サービスについて、徹底調査してみました。
どんなサービス?
まずは基本サービスの内容をご紹介しましょう。
サービス名:10分かけ放題オプション
月額料金:800円
サービス内容:10分以内の国内通話は、何度かけても月額800円です。
チェックしたいポイント
最近は各社競って「かけ放題」サービスを提供しています。
それで、かけ放題を選ぶ際の大事なポイントを挙げ、NUROのサービスがそれをクリアーできているのかを検証します。
チェックポイントは次の3ポイントです。
サービス超過後の通話料:10円/30秒
通話品質:電話回線
アプリ:あり
サービス超過後の通話料
無料通話超過後も10円/30秒で通話が可能というのは第一条件クリアーと言えます。
一般に20円/30秒が普通、それ以上は割高という感じです。
通話品質
最近のかけ放題にはIP回線を使って低価格で提供している反面、通話品質がイマイチとの評判もあります。
しかしNUROの場合はdocomoの電話回線を使用しているので、通話品質も問題ありません。
発信用アプリ
かけ放題にするためには通常、専用番号からの発信が必要です。
NUROの場合(0037-692)。
毎回これを打ってからかけるのでは面倒ですが、NUROは「NUROモバイルでんわ」アプリを一度ダウンロードすることでその手間が省けます。
縛り
もう1つ通話をしたくてMVNOを選ぶ場合に絶対に外せないポイントがあります。
それが「縛り」つまり最低契約期間とそれに伴う違約金です。
データシムだけであれば関係ないのですが、「かけ放題」を使いたいとなると大きなポイントになってきます。
NUROの通話SIMは12ヶ月以内の中途解約に12000円ー契約経過月数×1000円という縛りを作っています。
ちょっと複雑ですが、ざっくり言えば業界内ではゆるい方の縛りになります。
契約月は含みませんが、6ヶ月経過時点で解約すれば6000円の違約金、10ヶ月経過後なら2000円の違約金で済みます。
よっぽどひどいサービスでなければ、しばらくは使ってみて、どうしても気に入らないなら乗り換えというのが一般的なパターンだと思います。
その点、nuroは経過月数に応じて安くなった違約金だけを払えば他社に乗り換えることが可能です。
業界内には、最初の1、2年はとにかく一律10000円などという縛りもありますから、比較してみると「縛り」の面でもNUROは条件クリアーと言えます!
NUROのかけ放題を他社サービスと比較
単体で見れば選択して損のないNUROサービスですが、他社と比較してみるとメリットもウィークポイントも浮き彫りになります。
まずは『月額料金とかけ放題サービスの内容』をもとに比較し、その後『縛りなどのプラスアルファーチェックポイントをもとにした総合比較』もしてみます。
純粋比較
比較の基本となるNUROですがかけ放題を最安で使いたい場合は2200円!ということになります。
内訳としては、最安の通話SIMは2GBのデータがついて月額1400円、そこにかけ放題800円プラスで2200円となります!
ここで比較の前に一言ですが、業界内に「2GBのデータ」という選択肢を用意している会社は意外に少数です。
それで、多くの会社が用意している3GBでの比較になってしまうことをご了承ください。
いきなり結果発表的になってしまいますが、NUROの「2GBで10分、2200円」というサービスに非の打ち所は見当たりません。
条件をずらさない限り対抗する会社はないに等しいと思います。
だからこそ各社とも、提供サービス内容をずらして差別化を図っているのだと思います。
では、参考比較です。
例えばIIJmio を挙げます。
3GBのデータ、そこに10分のかけ放題がついて月額2430円のかけ放題サービスが用意されています。
データは1GB増しでも料金も230円増しです。
他にはOCNモバイルだと
3GBのデータプラス10分のかけ放題で月額2650円のかけ放題サービスが用意されています。
ここはさらに450円増しです。
有名どころでワイモバイルやU-mobileがありますが、この2社は2年目以降価格を変更するので比較がしづらく感じます。
最初のうちはお得に見えても長く契約していけば割高になっていくという、なんだか好きになれないサービスです。
サービス内容は2社とも全く同じです。一応こんな感じです。
6GBのデータに10分のかけ放題がついて月額2980円
一見お得に見えますが、2年目からは3GBで3980円に変更されます。
この記事の比較対象にならないくらい割高です。
サービス総合比較
今回の比較に上がったIIJmioもOCNもチェック3ポイントは全てクリアーしています。
つまりサービス超過後の通話料、通話品質、そして発信用アプリ3ポイントともNUROと同等です。
問題の「縛り」ですが、IIJmioはNUROと同じ『12000円ー契約経過月数×1000円』の違約金設定です。
そしてOCNは『6ヶ月以内の解約に8000円の違約金』となっています。
形態が違うので比較が難しいですが、NUROとIIJmioは契約後5、6ヶ月目の解約はお得、それ以外の月での解約はOCNがお得ということになります。
ちなみにワイモバイルとU-mobileはともに24ヶ月以内の解約に9500円設定です………
NUROかけ放題プランー総評
MVNOの動向をずっと見てきましたが、現時点で「かけ放題サービス」を必要としている方にはNUROが断然お勧めと言えます。
ご覧いただいた比較からお分かりの通り、金額面でお得なだけではなく、チェックポイントをきちんとクリアーしている点や、縛りがとても良心的な点など総合的に損のないサービスです。
加えて言うと、NUROがかけ放題サービスを始めたのは業界内で早い方ではありません。
それでも王座に君臨できると言うのは、この会社がユーザーのニーズにしっかり対応していることの証です。
そう言う会社はきっとお客様の期待を裏切らないことでしょう。
もちろん、ウィークポイントもあります。
例えば…
1GBプランがないので「データは最低量でいいから安くして欲しい!」と言う要望には答えられていません。
『かけ放題は3分や5分で十分』と言う方には、さらにお得なサービスを提供している会社は他にも結構あります。
とは言え、今回の比較で使ったカテゴリー内ではダントツでNUROの良さが光りましたし、このカテゴリーは多くのユーザーに求められている条件です。
是非とも皆さんにお試しいただきたいサービスであることは間違いありません。