今回は「NifMo」で使えるかけ放題サービスを徹底調査してみました。

基本サービス内容

NTTコミュニケーションズが提供するMVNO「NifMo」が用意しているかけ放題はこのような内容です。
サービス名:NifMo10分かけ放題
月額料金:830円
サービス内容:10分以内の国内通話は、何度かけても月額830円です。

3チェックポイント

かけ放題を選ぶ際に必ず注意したいチェックポイントが少なくとも3つあります。
NifMo10分かけ放題も、そのポイントでチェックしてみました。
結果とポイント毎のコメントです。

サービス超過後の通話料:10円/30秒
通話品質:電話回線
アプリ:あり

サービス超過後の通話料

10分間の無料通話時間超過後も10円/30秒で通話が可能です。
ちなみに超過後料金は一般に20円/30秒が普通、それ以上は割高という感じです。

通話品質

最近はIP回線を使ったかけ放題も増えており、低価格で提供してはいるものの通話品質がイマイチと言う評判もあります。
その点NifMo10分かけ放題の場合はdocomoの電話回線を使用していますから、通話品質の不安もありません。

ちなみに、NifMoには「IP回線」を使用したかけ放題サービスもありますので、混同しないようにご注意ください!

発信用アプリ

かけ放題を有効にするためには通常、専用番号からの発信が必要で、NifMo10分かけ放題の場合(0035-45)がその番号です。
毎回これを打ってからかけるのはかなり面倒ですが、「NifMo 半額ダイヤル」アプリを一度ダウンロードしてしまえばその手間が省けます。

ちなみに、このアプリを使った状態では110番や119などの緊急電話を使うことができません。
その場合は、アプリを使わずに発信しましょう。
この切り替えも「NifMoかけ放題」を使う上では是非覚えておきたい点です。

縛り

かけ放題を選ぶ上でもう一つ絶対にチェックしておきたいポイントが最低契約期間とそれに伴う違約金です。
俗に言う「縛り」です。
『NifMoの場合、6ヶ月以内の解約に8000円の違約金』となっています。

結論から言えば、ゆるい部類の縛りです。
MVNOの中には、最初の1、2年はとにかく一律10000円取られてしまうなんていう縛りもありますから、この比較からすると「縛り」の面でもNifMoは条件クリアーです!

NifMoのかけ放題を他MVNOと比較

では、メリットや弱点をはっきりさせるためにNifMoのかけ放題を他MVNOと比較してみます。

『料金とサービスの内容』をもとにした純粋比較と、『縛りやそのほかのチェックポイント』を含めた総合比較の2ポイントで比較してみます。

純粋比較

まずはNifMoそのものの情報を確認します!
NifMoのかけ放題を最安で使いたい場合月額料金は2430円!となります。
内訳ですが、NifMoの最安通話プランは3GBのデータがついて月額1600円、そこにかけ放題830円がプラスで合計2430円となります。

結論から言えば、NifMo10分かけ放題は「買い!」です。

では比較開始です。同等条件のサービスを用意しているMVNOを比較してみます。

まずはこのクラスのチャンピオンの紹介です。
それが、NUROモバイルです。
データ3GB、10分かけ放題もちろん音声通話SIMで月額2400円です。

他にはIIJmio があります。サービスはこんな感じです。

データ3GB、そこに10分のかけ放題がついて月額2430円というサービスが用意されています。

あるいはOCNモバイルだとこんな感じです。

3GBのデータ、プラス10分かけ放題で月額2650円のかけ放題サービスが用意されています。

この記事をご覧の皆さんの中には「ワイモバイルやU-mobileはどうなんだろう?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
結構有名ですからね。ただ、この2社は最初の1年だけキャンペーン価格で2年目以降月額価格を変更するので比較がしづらく感じます。
一応紹介すると、サービス内容は2社とも全く同じでこんな感じです。
6GBのデータに10分のかけ放題がついて月額2980円
一見お得そうに見えるかも知れませんが、2年目からは3GBで3980円に変更されます。
この記事の比較対象にならないくらい割高です。

サービス総合比較

では、最初にNifMoでもチェックした3ポイントはどうでしょうか?
今回の比較に上がったIIJmioもOCNも、そしてもちろんNUROも、3チェックポイントは全てクリアーしています。

つまりサービス超過後の通話料、通話品質、そして発信用アプリ3ポイントとも4社とも合格ラインです。

「縛り」はどうかというと、IIJmioとNUROは『12000円ー契約経過月数×1000円』の違約金設定です。
面白い設定ですが、ザックリ言うと一月経過する毎に違約金が1000円ずつ減っていき一年経過後には縛りは無くなると言うことです。

この設定のいいところは、SIMデビューをしてみたものの半年も使うと不満が出てきて乗り換えたくなることも起きかねません。
そんな時に一年経過を待たなくても6000円や2000円ほどの違約金で解約ができると言うことです。

これは「当たり前」に聞こえるかも知れませんが、上でもお伝えした通り、中には対象月以外はいつ解約しても一律1万円、さらに契約は自動更新なんてMVNOもありますから、それに比べればとても良心的と言えます。

そしてOCNはNifMoと同じ『6ヶ月以内の解約に8000円の違約金』となっています。

縛りだけをさらっと比較すると、NUROとIIJmioは契約後5、6ヶ月目の解約はお得、それ以外の月での解約はNifMoとOCNがお得ということになります。

ちなみにワイモバイルとU-mobileはともに24ヶ月以内の解約に9500円設定です。
キャリア並みです。

NifMoかけ放題プランー総評

お分りいただけた通りこのクラスのトップはNUROモバイルです。
金額、サービスともに死角が見つかりません。

ただし、IIJmioもNifMoもほぼ同等水準で、唯一月額料金が30円高いだけです。

もちろん1円でも安くと言う思いはあるかも知れませんが、それほど大きな差ではないのでこの3社に関しては「好み」で選んで良さそうです!

NifMoかけ放題の弱点

悲しいのは、選べるデータプランが3つしかありません。
しかも最小が3GB、それに7GB、13GBとなります。

とにかくスマホ代を節約したい人には1GBなどが好まれますし、間の5GBが欲しい方、大容量を求めるヘビーユーザーには思い切って30GBを用意しているMVNOもあります。
もう少しバリエーションがあったらなと惜しむ気持ちもあります。

一応NifMoには「データ繰越サービス」がありますので、余ったら翌月繰越が可能ですが、そもそも1GBで十分なら溜まる一方な気もします…

加えて『かけ放題は3分や5分で十分』と言う方には、さらにお得なサービスを提供している会社は他にも結構あります。

「10分かけ放題」と言う、まだそれほど多くのMVNOが目をつけていないカテゴリーでの対決で、この記事で挙げた会社たちは輝きを放ちます。

みなさんのニーズはいかがでしたか?
個人的には3分や5分のかけ放題は中途半端な感じがして、どうせかけ放題なら10分おきに切ってはかけ、切ってはかけを繰り返して長話ができるNifMoみたいなサービスに好感を持ちます!