通話SIMにもかかわらず、「最低契約期間」の設定がない格安MVNOをピックアップしてみました。

この最低契約期間のことをよく「縛り」と呼びますが、この「縛り」は、MVNO選びではとても重要なポイントになります。

なぜならば、一般的に通話SIMの場合は「縛り」をつけているMVNOが多く、その期間内の解約には違約金の請求を設定している場合が多いのです。

もしもこの縛りがなければ、契約後に何かの不具合があった場合にも自由に解約ができるということになります。

特にSIMデビューの方など、どこのどんなサービスが自分に合っているのか今はまだはっきりしていない方などが「お試し」をするのにとても助かる選択材料ということです。

縛りのないMVNO

まずは、とりあえず「縛りなし!」と謳っているMVNOを一気にご紹介します。

イオンモバイル
mineo
freetel
SkyLink

MNPに気をつけて

「縛りがない」としてはいながらも、実際にはもう一点注意したいポイントがあります。

それが「MNP」です。

これは(番号ポータビリティー)と言われる、これまで使っていた電話番号を他社に乗り換えた後もそのまま継続して使えるシステムのことです。

「縛りがない」と思って気楽にどんどん会社を乗り換えられるかと思っていたら、新しい会社でも電話番号を継続したいと思って「MNP」の手続きをしようとしたら手数料をかなり取られてしまうなんてことが起こりかねません。

そこで上で挙げた各社の「MNP事務手数料」もご紹介します。

◼︎イオンモバイル:契約から180日以内/8000円、契約から180日以降/3000円

◼︎mineo:契約から12ヶ月以内/12420円、契約から13ヶ月目以降/2160円

◼︎freetel:契約月の解約/15000円、以降毎月15000円から1000円ずつ少なくなっていき、13ヶ月目以降は2000円

◼︎SkyLink:MNP自体が不可能

こうしてみてみると、実態がつかめてきませんか?

気軽に乗り換え可能なMVNOを探す場合には上記2点をじっくり検討する必要があります。

上記2点を合わせて考えると、契約後すぐに番号も持ち運んで解約したいなら「イオンモバイル」の8000円が最安。
契約から一年後に乗り換えなら「mineo」か「freetel」の2000円+税が最安。ということになります。

縛りはあるけど、実は狙いめなMVNO

ここまで考えたポイントを踏まえると、実は別の選択肢が出てきます。

つまり、「縛り」はあるんだけれども、その期間が短く、その期間を経過した後はMNP料金も含めた合計金額が意外に安い!という会社です。

以下にご紹介するのがそんな会社たちです。
◼︎b-mobile:契約から4ヶ月目以降は違約金なし。MNP手数料は3000円

◼︎ぷららモバイル:契約から6ヶ月目以降は違約金なし。MNP手数料は3000円

◼︎NifMo:契約から6ヶ月目以降は違約金なし。MNP手数料は3000円

こうして縛りとMNPを併せて考えた場合、4ヶ月はとりあえず使うという覚悟さえあれば、b-mobileがダントツでお得ということがわかります!

まとめてみると…

縛りもMNPも併せて考えた場合、結局のところいくらになるのかをまとめてみます。
◼︎b-mobile:契約から4ヶ月目以降/3000円
◼︎ぷららモバイル:契約から6ヶ月目以降/3000円
◼︎NifMo:契約から6ヶ月目以降/3000円
◼︎イオンモバイル:契約から6ヶ月目以降/8000円
◼︎mineo:契約から13ヶ月目以降/2000円
◼︎freetel:契約から13ヶ月目以降/2000円

一般的には、縛りが12ヶ月という会社が多いので、1年間利用後はMNP代金だけで乗り換え可能という場合が多いのですが、探した限りでMNP事務手数料が無料という会社はありませんでした。

ですので、上で挙げた「mineo」と「freetel」は12ヶ月経過後は最安値ということになります。

総評

いかがだったでしょうか?

MVNO選びで絶対に外せないポイントである「最低契約期間」ですが、かなり奥が深いことがお分かり頂けたのではないでしょうか?

今狙っているMVNOが、万が一乗り換えが必要になった時にもご自分にぴったりなのかどうか、この記事と照らし合わせながら是非ご検討ください!