ビッグローブはインターネットプロバイダの中でも有名どころの一つです。ビッグローブSIMと比較するとDTIはあまり知られていないMVNOの一つと思われますが、格安SIM参入以前からWiMAXなどを提供してきておりMVNOとしては歴史があります。

どちらのMVNOも音声通話かけ放題プランやYoutube動画見放題プランといったお得なサービスが用意されています。

両MVNOのサービスの大きな違いとしては、DTI SIMにはネット使い放題プランが用意されているという点、ビッグローブSIMは口座振替払いが可能という点があります。

料金や通信品質の面でどちらが優れているか比較してみました。

料金比較

DTI SIMとビッグローブSIMの料金を比較してみましょう。

【DTIのデータSIMと通話SIMの月額】
■1GB:600円 (通話SIM:1200円)
■3GB:840円 (通話SIM:1440円)
■5GB:1220円 (通話SIM:1920円)
■10GB:2100円(通話SIM 2800円)
■15GB:3600円(通話SIM 4300円)
■20GB:4850円(通話SIM 5550円)
■ネット使い放題:2200円 (通話SIM:2900円)

【DTI SIM Youtube見放題プラン】
■DTI見放題SIM(7GB):2430円

【ビッグローブの月額】
■1GB通話SIM:1400円 ※データSIMの設定なし
■3GB:900円 (通話SIM:1600円)
■6GB:1450円 (通話SIM:2150円)
■12GB:2700円 (通話SIM:3400円)
■20GB:4500円 (通話SIM:5200円)
■30GB:6750円 (通話SIM:7450円)

【エンタメフリーオプション(Youtube定額オプション)】
■音声通話SIM:480円/月
■データSIM:980円/月

両MVNOとも1GBから20GBを超える大容量まで幅広くプランが用意されています。

全体的にDTIの方が割安感があります。またビッグローブSIMはデータSIMのみだと3GBが最少なのに対してDTIは1GBプランも用意されています。(ビッグローブSIMは音声通話SIMのみ1GB プランがあります)

またビッグローブSIMの12GBプランは月額2700円ですが、DTIは使い放題で2200円という点でもDTIがお得に見えますね。

料金だけを見るとDTIの方が良いように思えますが、3日間制限などを含めて考えると制限が緩いビッグローブSIMにも一考の余地はあると言えます。詳しくは以下の「データ通信比較」にて説明します。

公式サイト:DTI SIM
公式サイト:ビッグローブSIM

かけ放題比較

どちらもドコモ回線を利用しているためエリアや音声通話の品質にはほとんど差が無いといえます。

ビッグローブSIM、DTI SIMどちらもかけ放題オプションを用意しています。

DTI SIMは5分かけ放題、ビッグローブSIMは3分かけ放題又は無料通話60分の2つが用意されています。

最近の格安SIM業界は5分かけ放題より10分かけ放題が主流になっているため、それらと比較すると両MVNOかけ放題オプションはちょっと見劣りしてしまいます。

他社MVNOのように長時間のかけ放題が今後用意されるかもしれませんが、今のところはまだのようです。

かけ放題のみで考えている方は別のMVNOの選択肢もありますが、Youtube見放題オプションやネット使い放題を狙っている方はビッグローブSIMやDTIが有力候補になるでしょう。

■DTI SIM5分かけ放題月額:780円
■ビッグローブ3分かけ放題月額:650円

DTI SIMは他社の5分かけ放題のオプション料金と比較しても安い部類に入ります。またビッグローブSIMは3分なので、3分では物足りないという方はDTI SIMが選択肢に入ると思います。

また通話SIMの合計料金を比較してもDTI SIMがお得です。

例えば3GBプランにかけ放題を付けた場合の合計金額はDTI SIMが2270円、ビッグローブSIMが2250円となります。

ビッグローブSIMの方が少しだけ安いですが、DTI SIMは5分なのでDTIの方がお得感がありますね。

BIGLOBEでんわ 通話パック60

BIGLOBEでんわ 通話パック60とは月額650円で1200円分の通話が無料になり最大で60分国内通話が可能になるプランです。

DTI SIMのかけ放題と比較するとコストパフォーマンスは劣りますが、例えば毎月1時間は超えない程度に電話をすることがあるという方にはこのオプションはDTI SIMよりも安く使うことができます。また5分以内という縛りもないのがこのオプションの魅力ですね。

関連記事:最安も分かる音声通話定額かけ放題格安SIM比較記事

通話SIM比較結果

どちらも無料通話というオプションがあり、使う用途によってどちらが得か変わってきますが、全体的に見るとDTI SIMの方が料金の安さやお得感は上回っています。

データ通信比較

データ通信料金も全体的にDTI SIMの方が割安となっています。ただ両MVNO共最初の数か月間激安、又は無料で使えるキャンペーンを行っている場合があるため、短期的な使用を考えるとどちらもそんなにコストが変わらないかもしれません。

ただDTI SIMにはデータ使用の制限が無い使い放題プランがあります。このプランは元々10GBプランだったものが使い放題に変わった経緯があります。

月間10GB近くまたはそれ以上使う方やデータ残量を気にせず動画を視聴したい方にはおすすめです。

でも注意点が一つあります。それは3日間の通信制限です。ここでDTI SIMとビッグローブSIMの3日間制限の規制の違いについてまとめたいと思います。

3日間の通信制限について

まずビッグローブSIMですが、月間1GBのプランと3GBのプランについては直近72時間の使用量が600MBを超えると通信速度制限がかかるようになっています。

ちなみに600MBですとYoutubeの高画質動画(720p)が30分程度見れるレベルです。

6GBプランと12GBプランには3日間制限がありません。たまにたくさん動画を見るようなことがあっても通信制限を気にせず利用できます。

一方でDTI SIMは1GBプランの場合は700MBまで、3GBプランは2GBまで、5GBプランは3GBまでとなっています。

さらに使い放題プランにも3日間の通信制限が存在します。公式サイトにはこのように書かれています。

・ネットつかい放題プランは、通信量が他の利用者の平均利用容量を著しく超えるときは、 通信速度が一時的に遅くなることがあります。(制御後の速度は上り下りともに200kbps以下) 制御は毎日23:00に解除されます。
・なお、現在の利用者様の平均利用容量から換算すると、1日もしくは連続する2日の通信総量が 1~3GB程度であれば制御対象にあたりません。 また、DTI SIMサービスの設備上の帯域利用状況によっては、3GB以上ご利用可能な場合もあります。

はっきりと○GB超えると通信制限がかかるという文言はありませんが、3GB程度なら大丈夫そうです。

上手く使えば月間30GBは通信制限を一切かけずに使うことができます。
それでも3日間制限をかけたくないという方はビッグローブSIMの12GBプランが良いかもしれません。

定額無制限・ネット使い放題ができる格安SIM MVNOまとめ

口座振替について

格安SIM MVNOのほとんどはクレジットカード払いが基本でそれ以外の支払方法を用意していません。そんな中で口座振替に対応している貴重なMVNOがビッグローブSIMです。

口座振替は全てのプランに対応しているのではなくデータSIMのみとなります。また公式サイトで申し込み後口座振替の申請書が届いてそれをまた返送するため使い始めるまでに少し時間がかかります。

クレジットカード払い以外で探している方はビッグローブ一択となりそうです。

キャンペーンは要チェック!

両MVNOとも毎月何かしらの期間限定キャンペーンを行っています。

どちらも最初の数か月間の利用料が無料になったり割引になるキャンペーンをすることが多いです。

最新の格安SIMキャンペーン情報まとめ

ビッグローブSIMとDTI SIMの比較総括

他にビッグローブSIMの特徴としてはSIMを複数枚持つことができるシェアプランがあります。

DTI SIMには今のところこのサービスは無いため家族でシェアしたり、複数の端末にSIMを挿して使いたい場合はDTI SIMでは行えません。

とはいえ通話SIMのサービスでもデータ通信のサービスでも料金の安さや便利に利用できるという面ではDTI SIMがかなりお得な印象を受けます。もし高速データ使い放題プランに3日間制限が無ければ格安SIM業界の中でも最強MVNOとなるでしょう。

一方で口座振替で選ぶならビッグローブSIM一択となります。